まず、「ウグイス」という名前から連想できるものは何でしょう?

鳴き声、梅、鶯色、鶯餅…この辺りでしょうか?

他の特徴や生態は?と問われると詳しい人でないと上手に答えられないのが現状と思います。

今回は、古くから親しまれているウグイスに詳しくなってみませんか。

ウグイス 特徴 生態 寿命

見た目の特徴と、地域によって若干異なる生態

ウグイスの特徴は、「可愛い」「ホーホケキョ」で済ませたい所ですが、それではあまりにも簡単すぎます。

ウグイスには彼らなりの特徴と、彼らなりの生態があるのです。

ウグイスの特徴と寿命

まずは身体的な特徴に注目してみます。

ここはわかりやすいように、よく見かけるスズメと比較しながら見て行きましょう。

大きさはスズメと同じぐらいで、どことなく丸っこい体型も似ています。

クチバシはスズメより細く、足はスズメより長く、尾羽もスズメよりやや長めです。

また、飛んでいない時のスズメの尾羽は背中から真っ直ぐ伸びている印象ですが、ウグイスの尾羽は若干上の方向に反り返っていることが多くあります。

スズメの色は皆さんの存じている通りですが、ウグイスはスズメよりはシンプルな色合いと言えるでしょう。

よく連想される「鶯色」とは異なり、頭から背中、翼、尾羽にかけて緑がかった薄茶色、もしくはオリーブ色と言える色で、クチバシや目からお腹の辺りはそれよりも薄く、白っぽいような灰色っぽいような色です。

そして目の前後にスッと走る少々濃いめの茶色の線と、その上に並行して走っている白っぽい線が特徴と言えます。

寿命はスズメが平均で20年、ウグイスは平均8年と、スズメより短いです。

野生の中では2年から5年ほどですが、条件が良ければ少なくとも8年以上は生きるようです。

見た目だけの特徴でオスとメスを判別したいなら、色は共通しているので大きさを見てみると良いでしょう。

オスの体格はスズメよりやや大きく、足はメスより長めです。

体格がスズメと同じくらいか、それよりも小ぶりで、足が短いように思えたら、それがメスと判断して良いでしょう。

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生態は?どこでどうやって生きているの?

日本各地に分布しており、年中同じ地域で過ごすウグイスがほとんどですが、寒さが厳しくなる地方にいるウグイスは、冬になると比較的暖かい地方に移動することがあります。

また、平地で過ごすもの、山地で過ごすもの、時期によって平地と山地を行き来するものと、地域によって差が細かくありますが、共通して好きな場所は竹や草木の藪(やぶ)の中です。

食性は、暖かい時期は虫類を、寒い時期は木の実や種子などを食べる雑食性です。

暖かくなってきた初春の頃からオスはメスへの求愛と縄張り主張のために「ホーホケキョ」と鳴き始め、巣を作り始めます。

メスは産卵する準備が体内で行われ、オスを選び始めます。

更に暖かくなり、夏が近付いて晴れて番(つがい)となれたら、メスは巣に5個前後の卵を産みます。

それから約2週間すると雛が卵から孵り、更に約2週間経てば巣立って行きます。

その間、育児担当はメス、外敵から家族を守る担当はオスになります。

#ウグイス

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まとめ

ウグイスをよく見てみると、可愛いながらもなかなかスタイリッシュな印象を受けるような気がします。

また、梅というイメージがセットでつくことが多いのですが、本来は梅の木ではなく、藪の中を好む事実がギャップを感じさせてくれて興味深いですね。

自分の中のイメージと、本来の性質とで答え合わせをすると面白いかもしれませんよ。

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