ウグイスは春の訪れを告げる鳥として日本人の間で親しまれていますが、あの美しいさえずりを近くで聞くためにウグイスを飼育したいと考える方も中にはいるのではないでしょうか?
そこで今回はウグイスを飼育することができるのかということについて、ご紹介していきます。
ウグイスの飼育は法律で禁止されている
ウグイスのような野生の鳥を飼育できるかどうかということですが、野生の鳥を家庭で飼育することは「鳥獣保護法」という法律で禁止されています。
これは野生鳥獣の乱獲や密売を防ぐために必要な法律です。
野生のウグイスを保護したとしても飼育許可証が必要になるため、ウグイスを保護する前には必ず県の野生動物担当の窓口に連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。
保護したウグイスに与える餌の種類
保護したウグイスが雛の場合、こまめに飼育をする必要があり餌は日の出から日没までのあいだで可能であるならば1時間おき、最低でも2時間おきに与える必要があります。
ウグイスの雛に与える餌は、親鳥が与えるような無農薬畑の小さめのアオムシが理想と言われています。
アオムシはたくさんの野菜を食べて育つため、栄養が豊富に含まれており餌として最適です。
アオムシは雛が満腹になるまで食べさせても影響はありませんが、可能であれば昆虫も餌として与えるようにしましょう。
親鳥との接触を
ウグイスの雛を保護して飼育している場合は、できる限り雛の声が外に聞こえるようにし親鳥との接触を持つようにすることが大切です。
雛を野生に無事返すためには様々な訓練が必要となりますが、親鳥が雛の鳴き声を聞きつけて窓辺まで来てくれる場合もあるので雛の安全のためにも、飼育している雛と親鳥が接触しやすい環境を作りましょう。
また保後した雛は無事野生に戻すことが最終目標のため、飼育する際は雛を甘やかせないようにすることも大切です。
なついてくる雛はとても可愛いためついつい甘やかしたくなりますが、飼育時に甘やかすことで野生に雛が戻ったときに雛が敵に狙われやすくもなります。
雛の将来のためにも愛情を持ちつつ厳しく接するようにしましょう。
まとめ
ウグイスなどの野生の鳥は家庭で飼育することは禁止されていますが、飼育許可証をもらえば保護という名目で一時的に飼育することが可能です。
ウグイスの雛の餌にはアオムシが最適ですが、昆虫といった他の餌も出来るだけ与えるようにしましょう。
また、野生に戻すことを考えウグイスの雛を飼育する際は甘やかしすぎないようにすることが大切です。