幼い子の面倒を見るのが大変なのは人も動物も鳥も同じです。
ウグイスも変わりありません。
元気に餌を求める雛、何らかの事情で弱って口を開けない雛など、状態は様々でしょう。
どうしたら無事に飼育できるのか紹介します。
ウグイスの雛を飼育しよう!…の前に
野生のウグイスを飼育することは違法とされています。
これは雛であっても同じです。
道端などで見かけても放置するのが、残酷なようで最も適しているのです。
家族の誰かが連れ帰ってきた、あるいは許可を既に得ている場合と想定して解説していきましょう。
ウグイスの雛を飼育するには保温に気を付けて
鳥の平熱は人間よりも高く、雛は複数で寄り集まってお互いを温めあっています。
ウグイスも例外ではありません。
もし、雛が一羽だけなのなら、凍えて亡くなってしまう恐れがあります。
ペットボトルなどにお湯を入れ、外側をタオルなどで包んで巣箱の中に入れます。
都度、温度をチェックしなければなりませんが、雛には安全な方法です。
もちろん水分と栄養の補給も大事
容器に水を入れて設置するのは雛がおぼれてしまう恐れがあるので危険です。
おしぼりや湿らせた手ぬぐいなどを隅に置きましょう。
餌はミルワームか小鳥用の五分すり餌が良く、ペットショップやホームセンターなどで手に入るのですが、すぐに用意できない場合、ゆで卵の白身がお勧めです。
白身を裏ごしするかよく潰すかして、砂糖かはちみつを少々加えて練り、人肌より高めのあたたかさにして与えます。
口を大きく開けて求めている間は、1時間に1~2度の間隔で何度でも与えましょう。
どれだけ時間が経っても口を固く閉ざして餌を求めない場合は、できるだけ優しく口をこじ開けてスポイトなどで奥に押し込みます。
これは雛に傷を負わせてしまう恐れがあるのでどうしてもという時にした方が良いです。
雛がウグイスの姿になって巣立ちできるまで約二週間です。
ミルワームが用意でき、まだ羽毛が生えそろっていない雛なら、ミルワームの中身をしごき出したものだけを与えます。
羽毛がきちんと生え揃ってきた雛なら、頭を潰すか切り取ったミルワームを与えます。
同じ頃か、もう少し成長して巣立ちまで間近と見える雛は、生の鶏のササミを細く裂いて水に浸したものでも良いでしょう。
まとめ
基本は保温と餌が中心になってきます。
これさえ気を付けていれば、順調な飼育は可能でしょう。
ただ、野生から連れ帰ったウグイスの雛だと、いざ元の世界に帰したとしても生き残れるかは保証できません。
飼育できる自身がなければ、やはり専門の手が必要なので、野鳥保護センターや保健所などに相談すると良いでしょう。