ウグイスの鳴き声と言ったら、思い浮かぶのは「ホーホケキョ」ですよね。

他の声は?と聞かれると、答えられる人は少ないのではないでしょうか?

そもそも、地鳴きって何?となる場合も少なからずあるでしょう。

そんな目立たないけれども、理解したらわかりやすいウグイスの地鳴きを紹介します。

ウグイス 地鳴き

ウグイスの地鳴きは、数種類ある鳴き声の一つ

「地鳴き」というのは、鳥の鳴き声の一種になります。

繁殖期によく聞こえる特徴的な鳴き声が「囀り(さえずり)」でオスだけが発します。

主に繁殖期前に聞こえる中途半端な囀りが「ぐぜり」と呼ばれています。

それ以外の時期のオス、メスや若鳥は年中、全て共通して鳴いているのが「地鳴き」です。

ウグイスにはこの三つの他に、違う呼ばれ方をする場合があります。

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ウグイスの地鳴きは「笹鳴き」とも

「ジッジッ」「ジャッジャッ」「ジュッジュッ」「チャッチャッ」など、人によって聞こえ方は違いますが、スズメの鳴き声を力強くしたような短い鳴き声がウグイスの地鳴きです。

これは先程書いたように、繁殖期以外のオスと、年中通したメスと若鳥の鳴き声になります。

葉が生い茂った低木の中や、笹が生い茂った竹藪の中から聞こえてくることが多いために、「笹鳴き」とも呼ばれています。

また、そこにいるウグイスを「藪鶯」や「笹子」、冬の時期でも聞こえることから「冬鶯」と呼ばれる場合があります。

ウグイスの地鳴き以外の鳴き声

一番印象深く聞こえる「ホーホケキョ」が「囀り」です。

「ホーホケ…」「ホケキョ」「ケキョ」など、中途半端に聞こえる囀りは、一年ぶりに上手く囀るための練習である「ぐぜり」です。

「ヒヨヨヨヨヨケキョケキョケキョケキョ」「ピピピピピピケキョケキョホケキョホケキョ」などと小刻みでけたたましく聞こえるのは、ウグイスにとっての外敵が来た時の警戒音や警告音にあたり、ウグイスが谷から谷、または枝から枝へと忙しなく渡る時に聞こえることがあるために「谷渡り」と呼ばれています。

この「谷渡り」は「囀り」と「ぐぜり」の二つと同様にオスだけが発します。

まとめ

ウグイスの地鳴きを聞いてみたいなら、夏の終わりから冬を狙ってみると良いでしょう。

ただ、この時期は他の鳥の地鳴きも、ウグイスの地鳴きとよく似ているために混同しがちです。

ウグイスは主に竹藪を好むので、そういった茂みを集中的に探すのが効率的と言えます。

そこから聞こえてきたら、メダカの学校ではありませんが、そっと覗いてみましょう。

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