ウグイスといえば春先に「ホーホケキョ」と鳴き、私たちに春の訪れを知らせてくれる親しみ深い鳥として知られていますが、そのさえずりは春のみで冬のウグイスの鳴き声をご存じでしょうか?

今回はウグイスが冬の間にどのような鳴き声そしているのかということについて、ご紹介していきます。

ウグイス 冬 鳴き声

ウグイスの生息地とは?

ウグイスは環境への適応能力が高いため、日本全国に生息しています。

基本的には1年中同じ場所に生息する留鳥ですが、寒い地方に生息しているウグイスは気候によっては暖かい地方に移動することもあります。

冬の間の鳴き声は地鳴きと呼ばれる

ウグイスは繁殖期である春から初夏にかけての時期は「ホーホケキョ」という美しいさえずりをしますが、繁殖期を過ぎ翌年の春を迎える冬の間は「チャッチャッ」という地鳴きという鳴き声をします。

ウグイスのさえずりはオスだけですが、地鳴きはオスだけでなくメスも鳴き、仲間同士のコミュニケーションとして利用されています。

オスは冬の間でもさえずることが出来るのではないかと思った方もいるかもしれませんが、ウグイスのさえずりには日照時間が関係しており日照時間が短くなる冬の間はノドの筋肉が沈静化されるため春先に聞くことができる、あの美しいさえずりをすることは出来ないといわれています。

暖かくなり日照時間が長くなると、オスの体内にある特殊な物質が反応することでノドの筋肉が活性化し、さえずりが出来るようになると言われています。

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鳴き声が聞こえてもその姿を見ることは少ない

ウグイスは警戒心が強い鳥のため、鳴き声が聞こえてもその姿を見ることは滅多にないといわれています。

梅にウグイスという言葉がありますが、ウグイスの鳴き声が聞こえたときに梅の木に止まっている鳥はウグイスではなく、メジロである可能性が高いと言われています。

メジロとウグイスは姿形がよく似ているため、メジロをウグイスと誤認している方も多くいます。

万が一幸運にもウグイスの姿を見かけることができたとしても、遠目から眺める程度にしておきましょう。

まとめ

ウグイスは繁殖期が終わった冬の間は、地鳴きと呼ばれる「チャッチャッ」という小さな鳴き声をしています。

この鳴き声はオスだけでなく仲間同士の連絡手段としてメスも鳴いています。

ウグイスの特徴ともいえる美しいさえずりは、冬の間はノドの筋肉が神聖化しているため聞くことは出来ませんが、暖かくなり日照時間が長くなってくると再び聞くことができるようになります。

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