人間も暮らしている環境によって性格が変わってしまうように、ウグイスも違いがあるのでしょうか?
日本人に愛されてやまないウグイスは、およそ80年前にハワイへ持ち込まれたものが野生化しています。
そこで日本に暮らすウグイスとハワイのウグイスとを比較してみたいと思います。
日本のウグイスとハワイのウグイスの鳴き声!どんな違いがあるの?
春先になると美しい音色を奏でてくれるウグイスですが、ハワイのウグイスもそうなのでしょうか?
日本のウグイスと鳴き声に違いはないのでしょうか?
日本のウグイスの鳴き声に見られる特徴は?
ここでは、ウグイスのオスの鳴き声について取り上げていきます。
私たちがよく知っている「ホーホケキョ」という鳴き声は、メスに対する求愛行動の1つです。
ですから、ウグイスのさえずりはメスには見られず、オスの個体にしか観察されません。
求愛の場合、さえずりは声のトーンが高くなり、美しい音色を響かせます。
敵を威嚇している場合であれば、「ホーホケキョ」のトーンが低いものになってしまいます。
日本は四季があり季節によって食べ物も変わり、住む環境も変えていかなければなりません。
自然とライバルを意識するような環境下に置かれてしまいます。
ハワイのウグイスの鳴き声に見られる特徴は?
実際に鳴き声を聴いた人の話によると、「ホーホピッ」と間の抜けたような鳴き声をしているそうです。
なぜこのようような鳴き声に変わってしまったでしょう。
それは、ハワイは四季の変化が乏しく、同じ場所に定住しているからです。
年間を通して温暖なハワイでは、食べ物を求めて住む場所を変える必要がありません。
ですから、縄張りの意識も日本ほど強くはなく、ライバルを警戒するようなことがあまりないのです。
パートナーを獲得することにも苦労することはないため、鳴き声も日本に比べて低くなっています。
ウグイスのオスは、高い音で鳴くことでメスにアピールしますが、高音で鳴く必要がないことを物語っています。
まとめ
ウグイスは暮らしている環境によって、鳴き声に違いが見られることが分かりました。
日本のウグイスの方がハワイのものよりも、厳しい環境の中で育っているからこそ美しい声を聴かせてくれるのです。