ウグイスといえば「ホーホケキョ」という春の訪れを告げるさえずりで有名ですが、オスとメスの違いはご存じでしょうか?
また、ウグイスは子育てもオスとメスで一緒に行なわないという独自のスタイルを持っています。
今回はそんなウグイスのオスとメスの違いについてのご紹介です。
ウグイスのオスとメスの大きさはほぼ同じ
ウグイスは環境適応能力が高い鳥のため、日本ではほぼ全国に生息しています。
ウグイスの大きさはスズメと同じくらいと小さく、オスは体長16センチ、メスは体長14センチとオスのほうがメスよりも一回り大きくなっています。
羽毛の色はオスもメスも色に違いはなく、オリーブ褐色の背中に白いお腹が特徴的な全体的に地味目な色です。
ウグイスの子育ては主にメスが担当
ウグイスの子育ては主にメスが担当しています。
ウグイスのメスは子育てをするためにせっせと巣を作り、ヒナが生まれた後はヒナに餌を運ぶためにあちこち飛び回ります。
ウグイスの巣は横穴式の壺型が一般的で、1度にメスは4~6個の卵を産むと言われています。
ちなみにウグイスの「ホーホケキョ」という美しいさえずりは、オスがメスへ自分の子どもを残してくれるための求愛行動と言われています。
オスは縄張りを守ることで家族を守る
メスが巣作りから産卵、子育てをしている間、ウグイスのオスは何をしているのでしょうか?
オスはこの間、メスが安心して巣作りや子育てを行えるように縄張り内の巣の近くで敵が近づいてこないか見張りをしています。
万が一縄張り内に敵が侵入してきたときはけたたましい鳴き声を放ち、メスに敵の存在を知らせます。
メスはオスの鳴き声を聞き、敵に自分の巣の位置を悟られないようにするため巣には近づかず、近くの木の枝などに身を潜めています。
敵が去っていったことを確認したオスは「ホーホケキョ」と力強く鳴き、メスに危険が去って行ったことを知らせます。
合図を聞いたメスは再び巣で待つヒナのためにエサを運びます。
このようにウグイスのオスとメスは子育てにおける役割分担が非常にしっかりとしています。
まとめ
ウグイスのオスとメスは、オスのほうがメスよりも一回りサイズは大きいですが色はどちらも同じで、オリーブ褐色の背中と白いお腹が特徴的です。
子育てはメスが巣作りから産卵、子育てまですべて行いオスはメスが安心してそれらの作業を行えるように、巣の近くから外敵などの危険が訪れないか見張りをしています。