ウグイスと言えば、梅の花というようなイメージが定着してしまっています。
淡いピンク色の花と新緑を思わせるような毛色のコントラストをついつい思い浮かべてしまいます。
実は、この組み合わせは誤りだったことが、これから後を読んでもらえれば分かります。
梅にメジロが正解!梅の咲く時期は?ウグイスが鳴く季節は?
私たちがすでにもっている、梅の花にウグイスのイメージは、実は梅にメジロが正解です。
それでは、梅の咲く時期とウグイスが鳴き始める時期はいつなのでしょうか?
メジロが好きな梅の花が咲く時期はいつ?
梅の花は地域差があると思いますが、二月中旬から三月下旬にかけて咲き始めます。
今でこそ、「花」と言えば桜を思い浮かべる人が多いですが、時代を遡れば梅の時代がありました。
これは古歌に詠まれているので、すぐに確かめることができます。
市原王(いちはらのおおきみ)は、次のような恋の歌を詠んでいます。
「梅の花 香をかぐはしみ 遠けども 心もしのに 君をしぞ思ふ」
貴人たちが愛してやまなかった梅の花に誘われるように、飛来するのはメジロです。
メジロは甘い蜜が大好きで、花の蜜を集めるために庭先の梅に飛んでくることも珍しくありません。
ウグイスが美しい声で鳴くのは、いつの時期から?
最もなじみの深いホーホケキョというオスのさえずりは、三月から八月くらいまで耳にすることができます。
もう一つ特徴的なオスの鳴き声がケキョケキョケキョという発する谷渡りは、子育て中に見られます。
オス、メスもともに発するチャチャチャという地鳴きという鳴き声もあります。
オスは秋から冬にかけて地鳴きに変化していき、メスは一年を通してこの鳴き方です。
オスとメスで鳴き方に差が出るのは、子育てにおける役割の違いから生じています。
まとめ
梅に集まって来るきれいな体色の鳥はメジロで、鳴き声の美しいウグイスではありません。
梅の花が咲く時期は、冬の寒さが和らぎかけた頃で、ウグイスの初鳴きの時期とも異なります。
梅の花、ウグイス、メジロ、どれも春を彩るものですが、この際、しっかりと覚えたいものですね。