うぐいすは日本三大鳴鳥の1つで、その美しいさえずりで春を告げる鳥としても親しまれています。
春にその美しいさえずりや姿を見かける機会は多いですが、冬の間はどのような過ごし方をしているのでしょうか?
今回はうぐいすの冬の過ごし方についてご紹介していきます。
うぐいすの基本的な生態とは?
うぐいすはその名前とは違い、オリーブ褐色の背中と白いお腹が特徴的な全体的な地味な配色の鳥です。
オスで全長16センチとすずめと同じ大きさの小さくて可愛らしいのが特徴です。
環境適応能力が高いため、日本ではほぼ全国に分布しており、現在ではハワイにも分布しています。
うぐいすは雑食の鳥
うぐいすは雑食の鳥で夏場は主にクモや小型の昆虫、幼虫などを補食しています。
繁殖期は春から初夏にかけての時期で、この時期はオスがメスにアピールするために「ホーホケキョ」というさえずりをします。
さえずりには求愛行動のほかに縄張り宣言の意味も含まれており、多いときでは1日に1,000回ほど鳴くことがあるとも言われています。
冬場はエサを探して住宅地で見かけることも
ウグイスは夏場は昆虫類を補食していますが、冬場はエサが少なくなることもあり木の実や植物の種子を食べることもあります。
うぐいすの冬の過ごし方は笹やぶや竹やぶといった場所に住み、暗い林の中にはあまり入っていくことはないと言われていますが、やぶの中のエサが少ないときは住宅地にエサを探しにくることもあります。
うぐいすは静かに移動する
うぐいすは冬の間は地鳴きと呼ばれる「チャッチャッ」という小さな鳴き声をしています。
「ホーホケキョ」というイメージが強い方にとってはうぐいすの地鳴きが聞こえたとしても気付かないことが大半と言われています。
また、うぐいすは移動のとき羽音をほとんどたてずに移動します。
やぶの中を移動する際も、うぐいすは自身の羽を枝に触れることなく動き回ることが出来ます。
枝が微妙に揺れている下にうぐいすはいますが、じっくりと見ていないと判別は難しくうぐいすの姿も見ることは難しいと言われています。
まとめ
うぐいすは雑食の鳥で夏場は昆虫類を捕食し、冬場は木の実や植物の種子をエサとすることがあります。
繁殖期が過ぎ翌年の春を迎える冬の間は、「チャッチャッ」という地鳴きをしています。
冬の過ごし方としてうぐいすはやぶの中にいることは多いですが、羽を枝に触れることなく移動ができるため、やぶの中のうぐいすの姿を見つけるのは難しいと言われています。