ウグイスは環境適応応力が高い鳥で、日本国内ではほぼ全国分布していると言われています。
日本人にとって春の訪れを告げる鳥として最も親しみやすい鳥として知られていますが、警戒心が強い鳥のためウグイスの姿を見る機会はあまりないとも言われています。
今回はウグイスの色や大きさといった基本的な生態についてご紹介していきます。
ウグイスの基本的な生態とは?
ウグイスは「ホーホケキョ」という美しいさえずりで日本人に最も親しまれている鳥の1つといえるのではないでしょうか。
ウグイスのさえずりは春先の繁殖にオスがメスにアピールするためや、自分の縄張りを守るためと言われています。
ではそんなウグイスはどのような姿形をしているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
ウグイスはスズメとほぼ同じ大きさの鳥
ウグイスはオスが全長16センチ、メスがオスよりも一回り小さい全長14センチで、スズメとほぼ同じ大きさの鳥です。
外見は名前の通りウグイス色というわけではなく、メスもオスも同色でオリーブ褐色の背中と白いお腹という全体的に地味な配色の鳥です。
ウグイスは雑食の鳥で、夏場は主にクモや幼虫、小型の昆虫を補食し冬場になると植物の種子や木の実なども食べると言われています。
繁殖期は春から初夏にかけての時期で、この時期のオスはメスへの求愛行動や自分の縄張りを守るために、多い時は最高で1日1000回も鳴くことがあると言われています。
ウグイスとムシクイは外見が似ている
ウグイスと良く似た外見をしている鳥にムシクイがいます。
ムシクイはウグイスと同じくウグイス科の小型の鳥で、その小さな身体に似合わず大きい鳴き声が特徴です。
ムシクイは数百種類にも分類され、それぞれ色や大きさが似ているため見分けるのが難しく、ベテランのバードウォッチャーから人気を集めています。
ウグイスと色や大きさも似ていることから遠目からでは判別が難しく、ウグイスかムシクイかを見分ける方法としては鳴き声で判断する方法が最も有効的と言われています。
まとめ
ウグイスはスズメと同じくらいの大きさの鳥で、ウグイス色ではなくオリーブ褐色の背中を白いお腹の全体的に地味な配色が特徴です。
春から夏にかけての繁殖期では、オスがメスへの求愛行動や自分の縄張りを守るために鳴く機会が多く、このときに聞こえる鳴き声が「オーホケキョ」という日本人にとって親しみのある鳴き声です。