ウグイスの珍しい水浴び姿を覗いてみたくありませんか?
と、こう書くと少々やましい気分になるので言葉を変えてみましょう。
バードウォッチングの一環としてウグイスが水浴びをしている様子を見てみませんか?
根気が必要になるかもしれませんが、それらしい場所で待つだけで見ることができます。
ウグイスが水浴びをすることは珍しくないけど
野鳥の中で水浴びを全くしないもの、毎日何度もする程に好きなもの、時々するのが好きなもの…と水浴びに対する好みが違ってきます。
ウグイスは比較的、水浴びが好きな方と言えるでしょう。
なので、ウグイスの水浴び自体は珍しくありませんが、人里ではなかなか見られないので、民家の庭などで目撃できたら珍しいと言えます。
ウグイスたちが水浴びする理由は?
人間がお風呂に入ったりシャワーを浴びたりする理由に近いです。
ウグイスたちも羽毛や体についた埃などの汚れ、小型の虫や寄生虫、表面に分泌されてたまった油分などを落とすために水浴びをするのです。
人間が年中お風呂に入るように、彼らも寒い時期であっても水が凍る寒冷地以外で水浴びをします。
東北地方や北海道などの豪雪地帯に生息しているウグイスは寒くなると南の方に移動するので、冬の間は水浴びどころか姿さえも見られなくなることが多いです。
どこで水浴びしているウグイスが見られるの?
時期は鳴き声で判断しやすい春から夏をお勧めします。
ウグイスが好む場所は竹藪や低木の茂みなど、葉が密集した植物です。
野山、森、緑の多い公園などで「ホーホケキョ」と聞こえる所があったらそこを狙います。
その周囲に水深の浅い池や水たまりがあれば、ウグイスが水浴びをしに来る確率が高いです。
観察する側の気配にウグイスが気付いたら、警戒してなかなか来ないかもしれませんが、その時は時間が許す限り辛抱強く待ちましょう。
庭で水浴びするウグイスは見られない?
ウグイスは警戒心が非常に強く、慎重な鳥です。
人前にはあまり姿を見せません。
しかし、春から秋には小さな虫や幼虫、冬の間は木の実や種子、果実などを設置しておくと食べに来ることがあります。
その近くに水を入れた容器を置いておくと水浴びをする姿が見られるかもしれません。
岩や石の窪み、タッパー、少々深めのお皿など、容器は好みで良いでしょう。
深さは2~3cmがお勧めです。
深い容器しかなければ、底に小石などを入れて調節しましょう。
寒い時期はお湯の方がいいんじゃないかという気遣いは御無用です。
彼らの体表面に分泌される油分は水を弾いて羽が濡れることを防いでくれています。
お湯でその油分が全て落ちてしまうと、羽毛に水分が染み込んで上手に飛べなくなってしまいます。
なので、年中お水だけで良いのです。
今日から #愛鳥週間 ということで、水浴びウグイスさん!
今年も鳥たちの子育てが順調に進みますように✨#野鳥 #バードウィーク pic.twitter.com/ImYNHXtMmW— 古都 (@tinytottiger_) 2017年5月10日
まとめ
ウグイスが水に体を入れて、小さいけれど豪快にパチャパチャする様子はなんども心和むものですね。
同時にどこからともなく別のウグイスの声が聞こえてきたら、それも趣があると言えます。
自宅で庭などに水を入れた容器を設置しておくと、他の鳥も水浴びをしに来るので、それもちょっとした楽しみになるのではないでしょうか。