ウグイスのような野生の雛は様々な事情で、巣から落ちてしまうことがあります。
雛はとてもデリケートで弱いため人間の手で世話をするにはある程度の知識が必要となります。
今回は保護したウグイスの雛が鳴き声も出ないほど衰弱していた場合の対処法についてご紹介します。
保護する前に県の野生動物担当窓口へ連絡を
野生の雛を家庭で飼育することは鳥獣保護法という法律で禁止されています。
最近では誤認保護も増えてきているため、ウグイスの雛を始め保護するときは必ず県の野生動物担当窓口へ1度連絡するようにしましょう。
雛に水分補給するときは注意が必要
ウグイスのような野生の鳥を保護するときは、雛であれ、成鳥であれ、動物病院のような専門家に任せるのが最善ですが、どうしても病院にすぐに連れていくことが出来ない場合は、ある程度の処置が必要となります。
ウグイスの雛に水分補給するときは注意が必要です。
仮に気絶や失神をしていて意識がない場合は決して水を与えないようにしましょう。
また雛に水分を与える場合は食べ物に含まれる水分で十分のため、過度の水分は雛が下痢になる可能性が高くなります。
小さい身体にとって下痢は負担が大きいため、緊急時以外では長時間与えることを避けるようにしましょう。
病院を探す前に栄養補給を
ウグイスの雛は保護されるまで何も口にしていない場合があるため、動物病院につれて行く前に栄養補給をしてあげましょう。
エサなどが身近にない場合はすぐに用意できる補液を与えるのが良いですが、雛に与えすぎると下痢の原因につながるため、どうしてもエサを食べることが出来ないときのみ補液を与えるようにしましょう。
補液には
- 豆乳
- 人間の赤ちゃん用の育児用粉乳 ポンラクト
- 砂糖をぬるま湯に溶かした物
などがあり、何もないときは新鮮な水で十分です。
水分は口の中に直接入れると雛の気管に入ってしまう可能性が高いため、スポイトを利用しましょう。
水分はスポイトで1~2滴で十分です。
衰弱がひどく鳴き声もでない場合は無理にエサを与えようとせずに、食欲が出てくるまでは補液を2時間おきに与えて栄養補給し、なるべく早めに動物病院へ連れていきましょう。
まとめ
ウグイスの雛を保護し、鳴き声も出ないほど衰弱していた場合は無理にエサを与えようとせずに補液を与えてなるべく早めに胴部病院にウグイスの雛を連れていきましょう。
野生の雛はとえもデリケートのため保護する前に必ず、県の野生動物担当窓口に連絡し専門家の指示を仰ぐことが大切です。