春から夏にかけてどこからともなく聞こえてくるウグイスの澄んだ鳴き声。
生まれてすぐにあのような発声をすることができるのでしょうか。
それとも生まれながらにしてあのような鳴き声をもって生まれてきているのでしょうか。
春の訪れを知らせてくれるウグイスの鳴き声の秘密について
私たちに人間にとって、あの耳に心地よいさえずりをいったいどのようにして獲得しているのでしょう。
そこで今回は、ウグイスの鳴き声の獲得方法について紹介していきたいと思います。
ウグイスは澄みきった鳴き声をどうやって習得しているの?
ついつい牛や馬の子どもが親と同じように生まれて数時間で立てるようなイメージで考えてしまいます。
しかし、ウグイスの鳴き声は生まれながらにして備わっているものではありません。
親鳥の鳴き声を聞いて、子どもはそれをまねて音を発するようになります。
ですから、私たちが抱いているイメージの鳴き声とは少し異なった鳴き声の個体もいます。
鳴くことが苦手な親から育てられた子どもは、鳴き声がおかしくなってしまうことがあります。
ウグイスの鳴き声には、私たちが思い描いている以上に大きな幅があることを認識しておきましょう。
ウグイスの鳴き声にはどんな特徴が見られるの?
ウグイスの鳴き声には、誰が聞いても分かる大きな特徴が見られます。
それは音の高さの違いが大きく分けて、低音、中音、高音と3つあることです。
それからもう1つ、鳴き声の種類によって表す意味が異なります。
テリトリーにライバルが侵入した場合は、「ホーホケキョ」と低い声で鳴きます。
これは相手を威嚇するために、このような鳴き方をしています。
逆に、ライバルの姿が見られないような場合は、高い音で何回も鳴くことが多いようです。
びっくりした際には、「ケキョケキョケキョ」と激しく鳴きます。
まとめ
春告げ鳥という別名で知られていますが、あの澄んだ鳴き声を獲得するには何度も練習を積んでいたとは意外でした。
また、声のトーンや鳴き声の違いによって表している意味がいろいろあったとはとても驚きました。
たとえ鳥類であっても、私たちヒトと同じようにリアクションが異なるのだと改めて教えられました。