ウグイスは春の訪れを告げる鳥として、別名を春告鳥とも呼ばれています。
私たちにとってウグイスは春を感じさせてくれる身近な存在の1つですが、ウグイスのさえずりには春の訪れを告げる以外の意味があるのをご存じでしょうか?
今回はウグイスのさえずりの意味やさえずりを聞くことができる時期についてご紹介します。
ウグイスのさえずりの時期は地域によって異なる
ウグイスの「ホーホケキョ」という美しいさえずりが聞くことができる時期は地域によって異なります。
一般的に沖縄や九州地方から2月頃にさえずりが始まり、梅の開花と同じように西日本から東日本にかけては3月頃、さらに北上して北日本では4月から5月頃にさえずりを多く聞くことができると言われています。
場所によっては8月頃になってもウグイスのさえずりを聞くことができると言われています。
ウグイスのさえずりは求愛行動によるもの
ウグイスの「ホーホケキョ」という美しいさえずりはウグイスが繁殖期を迎えたことを意味し、オスがメスへの求愛行動として鳴いているため、さえずりをしているのはオスのみとなります。
少しでも魅力的なさえずりでメスにアプールしようと、ウグイスのオスたちは暖かくなり喉の調子が整えられる春先にさえずりの猛特訓をします。
春先にさえずりがイマイチなのはオスが懸命にさえずりの練習をしている途中なのかもしれません。
縄張り宣言という意味もある
ウグイスのオスのさえずりには、求愛行動以外にも縄張り宣言という意味があります。
鳥の世界ではオスがアピールして振り向いてもらえたメスを油断していると他のオスにとられてしまうことがあるため、オスはメスに他のオスが近づかないように力強い声で「ホーホケキョ」とさえずりをします。
また、無事自分の子どもが誕生したあとは家族を外敵から守るために、自分の縄張りに外敵が入ってきたときはけたたましくさえずりをして、メスに敵の存在を知らせる見張りの役割をしています。
どちらも同じ「ホーホケキョ」というさえずりですが、求愛行動のときは優しくささやくように、縄張り宣言や見張りのときは力強い声でさえずりをすると言われています。
まとめ
ウグイスのさえずりにはオスがメスに対する求愛行動と、自分の縄張り宣言や見張りという意味があることが分かりました。
どちらも同じ「ホーホケキョ」というさえずりですが、鳴き方でそれぞれの意味を使い分けています。