春鳥、花見鳥、黄鳥など実に多様な名称をもつウグイス。
裏を返せば、それほど私たちとの生活に深い関りがあると言えます。
あの美しい鳴き声について今回は、スポットを当てて見ていきたいと思います。
どんな違いがあるの?オスとメスの鳴き声に特徴はあるの?
いろんな種類の鳴き声があることは分かりましたが、個体間における違いは見られないのでしょうか?
美しいさえずりを私たちに聞かせてくれるウグイスですが、オスとメスによって鳴き声に違いはないのでしょうか?
オスもメスも鳴くことがあるの?地鳴きとは?
地鳴きとは、通常の生活を送る上で自然と発せられる鳴き方のことを言います。
ヒトの歌声を例に挙げて説明します。
普段の声は低いのに、歌声になると高くなるといった場合、普段の声がこれに相当します。
ウグイスの地鳴きは「チャチャチャ」という鳴き声で、オスとメスによって鳴く時期に違いが見られます。
オスの地鳴きは、子育ての落ち着いた秋から冬の時期にかけてから多くなります。
子育ての期間は、オスは侵入者が来ないようにしっかりと見張っており気が抜けません。
一方、メスの地鳴きは、年間を通して聴くことができます。
美しいウグイスのさえずりはオスもメスも行うの?
女性の美声を形容する「ウグイス嬢」という言葉がありますが、実は、ウグイスのメスは「ホーホケキョ」と鳴きません。
私たちにとってもなじみの深い鳴き声、「ホーホケキョ」と鳴くのは、オスのみです。
ですから、正確には「ウグイス坊」と表記するのが正しいのかもしれません。
鳴き声のトーンによって、その示している意味は大きく異なります。
高い声で鳴いた場合は、美しい鳴き声を響き渡らせて、周りのメスに懸命にアピールしているのです。
低い声で鳴いた場合は、自分たちの縄張りに侵入者が出現したという合図になります。
まとめ
オスもメスも鳴きますが、あの美しい鳴き声はオスのみが発しています。
とても清々しいウグイスの独特の鳴き声が求愛行動だったとは、とても微笑ましい気持ちになりました。
しかしながら、地鳴きという鳴き声はウグイスの愛らしい姿からはまったく想像もつきませんでした。