山の中でウグイスのさえずりを聴くと心が洗われるような気持ちになるのは、私だけでしょうか?
春告鳥という異名を持つくらいですから、春を代表する鳥と言えるでしょう。
ところで、ウグイスのさえずりには隠された秘密があったのです。
季節感のあるウグイスのさえずりが示している本当の意味は?
私たちの耳を楽しませてくれる、ホーホケキョというさえずりですが、実はこれは仲間へのメッセージだったのです。
さえずりによって、仲間にいったいどんな内容を伝えているのかを探っていきたいと思います。
澄みきったホーホケキョは、どんなサインなの?
あまり知られていませんが、ウグイスのさえずりはオスにしか見られません。
それは、あのさえずりがメスに対する愛情表現の現れだからです。
しかも、生まれながらにして美しいさえずりを備えているのではなく、後から親の声をマネして学習していきます。
ウグイスは、恋の季節、つまり春先になると我先にと鳴いてメスにアピールするのです。
アピールするために必死になって、きれいな音色を響かせられるように努力しています。
そして、メスの心をつかんだオスだけが子どもを育んでいけるのです。
低い声でホーホケキョと鳴いた場合は、どんなサインなの?
どんな動物であっても、恋の季節にライバルはつきものです。
ウグイスの縄張りにライバルとなるオスが侵入すると、低いさえずりで鳴いて仲間に知らせます。
犬のしつけの話になりますが、低い声で叱らないと犬は人間が遊んでくれていると勘違いしてしまいます。
低い声には相手を制するような効果があるのかもしれません。
ですから、鳥類であっても高い音よりも低い音の方が相手を威嚇するには都合がいいようです。
特に縄張り意識が強くなるのは、メスと一緒になる前から子育てをしている最中くらいまでが多いようです。
まとめ
季節の訪れを知らせてくれる澄んだ音に、2つの隠れた意味があったとは、とても驚きました。
スズメのように小柄な鳥なので、鳴き声によって仲間へのメッセージを伝達しているのでしょう。
種を次代へとつなげていくために獲得した、これがウグイスのスタイルなのです。