ウグイスと梅の組み合わせは定番のように思われていますが、実は、誤りなんだそうです。
正しくは、メジロと梅の組み合わせが正しいようです。
では、いったいメジロとウグイスは、なぜ混同されるようになってしまったのでしょうか?調べてみました。
メジロとウグイスの違い!混同される理由と見分け方は?
どちらもスズメのように小柄な鳥ですが、それぞれ美しさに違いが見られます。
知っているようで、よく知らない鳥たちの生態について紹介していきます。
メジロとウグイスが勘違いされる理由は?
いくつか考えられる理由があります。
古来より歌に詠まれてきているため、ある意味、慣習的な用法として定着している可能性があります。
俳句の世界は必ずしも写実的である必要はありません。
ですから、ウグイスの鳴き声とメジロの体色と梅を結びつけても何らおかしなことはないのです。
また、どちらも約20㎝前後とスズメと同じくらいの体長をしていることが、まず挙げられます。
そして、どちらも活動する時期が春からと、似ていることが考えられます。
これらのことが複合的に関係して、メジロとウグイスが勘違いされるようになったと推察されます。
メジロとウグイスをどうやって見分けるの?
いくつか見分けるポイントがあります。
まず、体の色についてです。
メジロは全体的な色味としてエメラルドグリーンが強い毛色をしています。
喉の下あたりから腹部にかけては、光沢のある白色です。
紛らわしいようですが、一般的に認識されているウグイス色がメジロの体色に近いのです。
目の周りに白い縁取りが見られるのも大きな特徴です。
ウグイスの体色は、くすんだオリーブ色をしており、渋い色合いをしています。
下腹部のあたりは、白っぽい色をしています。
次に、行動パターンについてです。
メジロは人家の庭先の梅の木を訪れることが珍しくありません。
たとえ近くに人がいたとしても、それほど警戒することなく花の蜜を吸いに来ます。
これに対して、ウグイスは山の中で鳴き声を発することが多く、人前に現れるようなことはほとんどありません。
最後に、鳴き声についてです。
メジロは、スズメのようにチュンチョンと鳴きます。
ウグイスは、いろんな鳴き方をします。
ウグイスのオスは、ホーホケキョやケキョケキョケキョという鳴き声を発します。
オスもメスも、チャチャチャという声を発して鳴きます。
まとめ
メジロとウグイスが混同される原因はいくつか考えられます。
しかし、メジロとウグイスを見分ける観点は大きく3つあります。
具体的な違いを踏まえた上で、春を知らせてくれる鳥たちに癒されてください。